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先週のことですが、第6回WOM勉強会がありました。
去年の11月からはじめて、プレゼンも含めての皆勤は自分だけ。正直毎回プレゼンネタを考えるのはしんどいし、プレゼンも得意ではないのですが修行と考えるといい練習になっています。練習とか言うと見てもらっている人に悪いですが、自分としては全力出してます。加えて、他の人にとってもヒントというか口を挟みやすいテーマを考えながらパワポを作っています。
他人の視線を考えることってすごく重要だと思うようになりました。なので見てもらって損することはないと思いますが、もの足りない部分はこれから善処します。
今回のプレゼンの内容は「都知事選をテーマに」ということだけは決めていました。それはやはり外山恒一候補の存在があったからで、今回の投票結果がどんな結果に終わろうと、研究、考察の価値はあると思っていました。
WOM勉強会は、ブログパーツの開発会社であるリンクシンクさんの会議室をお借りして人数限定で行っているため、どうしてもプレゼン実施者優先の部分があります。なのでこうやってYoutubeで当日のプレゼンを公開することをポリシーとしています。
Youtubeの制限から、プレゼンは10分に納めねばならず(実質9分30秒)特に今回からは、時間オーバーの部分は
強制的にカットされることになりました。非情です。今度は9分30秒以内でまとめるようにしたいと思います。
いや前回は9分15秒くらいでまとまったんですが、誰かの操作ミスで(ry
まぁまずは自分のプレゼンを見ていただくとして
映し出されているパワーポイントはこちらからDLできます。
第6回WOM勉強会安藤スライド
今回突然現れた異分子(的候補)の外山恒一さんの認知のされ方、そして手法は、いわゆるWeb 2.0的な手法として取り上げられることの多い、「CGM」「共有」「クチコミ」「映像」というトピックを全て利用した、極めてタイムリーかつサンプルとして最高最良の状態であったわけで、この結果がどうなるかには個人的に非常に注目していました。
ただし映像が削除されることは事前から予想できた(選挙委員会からの要請がくるとは思っていなかったけど)なので、早い段階から大雑把には映像の数をカウントしていました。
Mixiニュースやその他のオンラインメディアで、削除要請が出た、というニュースを見た時、丁度潮時と思い、Youtubeとアメーバビジョンの中にある動画を候補者名のタグ検索によって、手動でカウントしていきました。
数え終わった翌朝には動画が削除されていたことを考えると本当にラッキーでした。狙っていたこともあるけど。
本来であれば、エキサイトドガログやGoogleビデオ、Yahoo!ビデオもカウントすることは必要でしょう。
しかしながら、Youtubeとアメーバをカウントし終えた時点で、外山恒一さんの映像閲覧回数は126万回を超えており、その時点で効果検証を行うのに充分な数値と判断しました。
大体、Googleビデオのような使いづらいサービスに映像上げる人も少ないだろうし(GoogleビデオにもYoutubeにも映像を上げたことがあるのでその辺理解しています)、シェア考えたらYoutubeだけでもいいくらいだと思う。
まぁそれはさておき、この集計結果は、メモ書き程度ながらエクセルにてまとめています。見たい方はこちらからどうぞ。
都知事選映像閲覧回数集計結果
今回の考察を行うにあたっては、純粋にクチコミの効果を計りたかったので、他のメディアの影響などが変数として予想され、その変数を除去し、比較対象を何にするのかが定まらないことには正しい効果検証などできない、と考えていました。今回重要なのは、純粋にWOMマーケティングと呼ばれる行為での効果がどれくらい出るのか、もしくは出ないのか、を検証することなので、誰が勝ったか負けたかはあまり意味が無いんです。
なので、比較対象を何にするのか、ということで、変数を想定し、その変数の影響を受けない人が比較対象、と考えました。
今回の変数は、
- 支持政党の有無
- 選挙前からの知名度
- 政策
- オフラインでの活動量
これを考えると、石原慎太郎は現職であること、自民党であることから、浅野史郎、黒川紀章は建築家としての知名度、またテレビ、雑誌などへの露出回数などから、吉田万三は共産党であること、足立区の区長として活躍していたことなどから、開票結果のみを較べても意味がないと考え、タレントとしての知名度からドクター中松、桜金蔵も除外です。
残ったのがパワポにある、泡沫カテゴリになります。正直どうでもいいくらい知らない人達ばかりですw正直ですいません。
この中でも実は外山さんは2位でした。どこかで読んだのですが、本人は「もっといく(得票できる)と思っていた」ということですが、自分はこんなもんじゃないか、と考えてました。
自分も気をつけるようにしていますが、ネットの世界でやれCGMだのWeb 2.0だのというキーワードに触れていると、世の中全ての人がRSSリーダーを用い、ブログで情報を集めているような錯覚に陥ります。しまいには、自分がエッジな人間で、世の中の変化を先取りしている、世の中は自分の追いかけている方向に進む、と。人は情報を探さないし、必要があった時のみPCを立ち上げるもの。
マーケターなどは仕事柄、ネットで話題になっていると、まるで世の中の人が全てそのものを知っているかのように考えがちです。現実はそうじゃない。Twitterなんて知らないし、YoutubeとGYAOとの違いを知っている人なんか少ない。大晦日にあんだけ格闘技番組やってるのにK-1がなんだか知らない人も大勢います。自分の嗅覚を元に進むことは必要なんだけど、どこかで「自分は特殊な変わり者である」という冷静な判断が出来ないとダメだと思います。
閑話休題
そんなわけで、過大評価しがちなネットの動きですが、ではネット界での熱狂がどれくらい現実世界に反映されるのか、今回は投票数で見ると、泡沫候補(1位の除いてですが)に3倍の差をつけています。
ちなみに一位の人は、風水師としてかなり有名な方で、書籍も多く出している人のようです。
内川久美子
Amazon内リスト 内川あ也
今回泡沫候補としましたがむしろ知名度としては桜金蔵などと同等と考えてもよかったかもしれません。
今回の政見演説に関しては、本人もマーケティング設計があったとは思えません。むしろ単に面白いことをやってやれ、と考えて出馬したら、面白がった人がオーガニックにクチコミを行った、というところでしょう。
以前のプレゼンで提示した説でしたが、他人が話題にする、もしくは話題にしやすいネタを用意することの重要性に繋がるところでもあると思います。
自分のプレゼンの中で「マーケとしていけてない」とコメントしたのは、露出としての外山恒一候補と、映像外の外山恒一候補にかなりの隔たりがあったからで、マーケティングプロセスの中で考えると、これは顧客に対する裏切りとも取れます。個人的にこの点がいただけませんでした。鳥肌実はプレゼンスが全て鳥肌実です。顧客に対する(投票者なり音楽リスナーなり)に対する約束だと思うのですよ。
まぁオンとオフでの切り替えで人気を出すタレントなどもいるのでこれもマーケティングといえばそうかもしれません。結果として得票につながっているのだから「成功」とした方がよかったかもですね。
そして最後映像が切れてしまったところですが、成功とはしたものの、選挙という大きな目標を考えた時に、ネットでは世間に届かない、という結果がわかったことも重要だと思っています。
泡沫にはトリプルスコア、けれども石原候補などには全然かなわなかったわけです。ネットに効果が無いわけではないのですが、テレビや街での街宣活動などの方がまだまだ大きいと感じました。
これは通常の商品戦略においても同様で、猫も杓子もクチコミブームの中、そしてこの業界にいることでネットの力を過信する(そして過信させてくれるニュースを信じやすい)ような傾向が自分たちにあるのではないかと思います。
もちろん自分はインターネットの可能性を信じていますが、それこそネット万能、バイラル最高、のような考えはいきすぎだと思いました。
もしバイラルの効果を喧伝するならそれこそ100万200万というプレゼンス数になってから初めて誇れるのではないでしょうか。
また、バイラル=バイラルマーケではない、としたのは、
クチコミが起こっていること=人気が出ているということではない
ということが言いたかったのでした。
売り上げやロイヤリティ醸成に結びつかないバイラルも数多くある、それはバイラルという現象が起きたとしても、バイラルマーケティングではありません。
マーケティングって単に何かの数を取り出して、効果を証明できるようなものではない、そう思っています。
もしブランドなり売り上げを作りたいのであれば、商品開発、販売戦略、マーケティング、カスタマーサービス、が統合された状態にならないといけないのでしょう。
このようなことをクライアント側にもわかってもらうことが、消費者である自分たちにとってもプラスになることであって、それをクライアントに届かせることがWOM勉強会自体のマーケティングの課題だと思っています。
また、お金をもらうにあたっては、正しいことやり、正しいことを消費者とクライアントに伝えていかなければいけないとも思います。
まったくマーケティングは難しいです。